時を遡れば、すべての始まりはテレビ朝日で放送された伝説的な番組『痛快!ビッグダディ』だった。当時の夫であった林下清志との破天荒な生活模様は、日本中に強烈なインパクトを与え、一躍社会現象となった。画面の中で喜怒哀楽を全力で爆発させる姿は、瞬く間に視聴者の記憶へ刻み込まれることとなる。
番組の放送終了後、彼女は勢いそのままに芸能界へと足を踏み入れた。タレントとしての露出が増え、著書の出版やメディア出演が相次ぐ一方で、カメラの目線を意識せざるを得ない「作られた日常」に対する違和感も拭えなかったという。テレビ局の演出というフィルターを通した大家族像と、目の前にある過酷な現実とのギャップ。その摩擦こそが、後に彼女が自らの手でメディアを持つに至る決定的な原動力となっていった。