日本のアニメ・マンガ業界において、『美少女戦士セーラームーン』が果たした役割は極めて大きい。講談社の出版事業と東映アニメーションの映像制作が見事に結実した本作は、それまで独立していた「魔法少女」というジャンルと「バトルヒロイン」という要素を融合させたパイオニアである。
可愛いコスチュームに身を包みながらも、自らの足で立ち、己の力で悪と戦うスタイル。この革新的なフォーマットは、その後に続く数々のヒロインアクション作品へ多大な影響を与えた。業界の構造そのものを変革した歴史的価値は、どれほど高く評価しても評価しすぎることはない。