再現性の高い検査結果を得るためには、検者の正確な指の配置とスムーズな関節操作が要求されます。不適切な圧迫位置や強すぎる力は、偽陽性(誤った陽性反応)を引き起こす原因になります。
1. 体位の保持と初期設定
患者を検査台の上に仰臥位(仰向け)または座位でリラックスさせます。緊張によって大腿四頭筋や大腿筋膜張筋が強張っていると、靭帯の滑走が妨げられるため、可能な限り脱力させることが鉄則です。対象となる膝関節をまず90度程度まで深めに屈曲させます。
2. 圧迫部位の特定(ランドマーク)
検者は親指の腹を使い、膝外側にある大腿骨外側上顆を確認します。その骨の突出部から近位(腰に近い方向)へ約2〜3cm上方の腸脛靭帯上に指を置きます。ここが摩擦の最も強く生じるポイントです。
3. パッシブ伸展と痛みの確認
親指で一定の圧力を加え続けたまま、もう片方の手で足首を保持し、患者の膝をゆっくりと伸展(伸ばす動作)させていきます。膝が曲がった状態からまっすぐに伸びていく過程を注意深く観察します。
4. 判定と陽性サイン
膝関節の屈曲角度が30度付近に達したとき、患者が「いつもの走り終わりに感じる鋭い痛み」を訴えた場合、テストは陽性と判定されます。単なる押されたことによる不快感ではなく、走る際に生じる局所的な再現痛であることが判定の根拠となります。