ビデオリサーチの世帯視聴率データによると、本作は初回8.9%でスタートし、全話平均でも8.7%という手堅い数値を記録しました。当時の土曜ドラマ枠としては極めて安定した推移でしたが、真に特筆すべきはSNS上での爆発的なエンゲージメントでした。
放送当初、ネット上では「奇抜さを狙ったイロモノ企画ではないか」「学園モノのリアリティに欠ける」といった批判的な声も一部で見られました。しかし、回を追うごとに原田が生徒たちの抱える闇(いじめ、貧困、親の虐待、スクールカースト)に本気で向き合う姿が共感を呼び、放送終了後にはTwitter(現X)で世界トレンド上位を連発する現象へと発展したのです。
また、物語を劇的に彩ったのが、秋元康プロデュースによるガールズバンド・ザ・コインロッカーズの主題歌「憂鬱な空が好きなんだ」でした。疾走感あふれるメロディと青春の焦燥感を歌い上げた歌詞は、ドラマのクライマックスと完璧にシンクロし、視聴者の記憶に深く刻まれました。
さらに、ファンによるロケ地撮影場所の聖地巡礼も過熱しました。豪徳寺高校のメインロケ地となった千葉県内の学校施設や、原田たちが語り合った河川敷(東京都・神奈川県境の多摩川周辺)などは、放送終了後も熱心なファンが訪れる象徴的なスポットとなっています。