昭和から平成へと移り変わる激動の時代。80年代アイドルがひしめく音楽界に、西田ひかるがもたらしたインパクトは絶大だった。生後間もなく渡米し、約13年間をロサンゼルスで過ごしたバックボーン。当時としては極めて稀有だったネイティブ仕込みの流暢な英語力と、日焼けした肌に弾ける笑顔は、まさに新時代の風そのものだった。
守ってあげたくなるような従来のアイドル像とは一線を画し、自分の意見を堂々と持ちながらも、誰に対しても分け隔てなく接するフレンドリーさ。上智大学比較文化学部(現・国際教養学部)へ進学し、学業と芸能活動を見事に両立させた聡明さも、彼女の支持層を老若男女へと広げる決定打となった。