夜泣きの激しさが最高潮を迎えるピーク時期として最も多くの声が挙がるのが、生後7〜9ヶ月(特に生後8ヶ月前後)です。この時期の夜泣きは「何をしても泣き止まない」「1時間おきに絶叫するように起きる」といった激しい状態になりやすく、親の体力を容赦なく削ります。
生後8ヶ月前後に夜泣きが激化する背景には、主に3つの発達要因が重なり合っています。
1つ目は、急激な運動機能の発達です。お座り、ハイハイ、つかまり立ちなどを習得した赤ちゃんの脳は、夜間眠っている間も運動神経が興奮状態になりやすく、寝返りを打った拍子に覚醒してパニックを起こします。
2つ目は、いわゆる「睡眠退行」です。睡眠退行とは、これまでスムーズに眠れていた赤ちゃんが一時的に何度も夜中に起きるようになる現象を指します。生後8〜9ヶ月頃は睡眠サイクルが大人に近い構造へと再構築される過渡期にあたるため、眠りの浅い周期で自力再入眠ができずに泣いてしまいます。
3つ目は「メンタルリープ(赤ちゃんの知能の急成長期)」の影響です。生後8ヶ月前後は「順序」や「分類」を理解し始める時期とされ、同時に親と他人の区別が明確になることで「分離不安(後追い)」が強まります。「暗闇でママやパパの姿が見えない」という強烈な恐怖感が、夜泣きの引き金となるのです。