医療研究の最前線では、公的機関と専門学会が密接に連携した構造改革が進んでいます。厚生労働省は本疾患を指定難病として位置づけ、医療費助成を通じた患者支援を継続すると同時に、創薬研究事業への集中的な資金投入を実施しています。全国規模での患者データベース(レジストリ)の整備が進んだことで、治療薬の臨床試験や大規模な疫学調査を迅速に行える基盤が構築されつつあります。
現場の治療と研究を牽引する日本神経学会では、最新の知見を反映した診療ガイドラインの改訂が精力的に行われています。特に注目を集めているのが、核酸医薬や遺伝子治療、さらにはiPS細胞を活用した病態解明と創薬スクリーニング技術です。かつては原因究明すら困難とされた難病に対し、分子レベルでのアプローチが急速に成果を上げ始めており、治療の選択肢は着実に広がりを見せています。