一曲の楽曲が時代を超えて歌い継がれるためには、メロディの美しさだけでなく、時代の空気感とガッチリと噛み合う運命的な出会いが必要だ。日本の音楽産業が変革期を迎える中で生み出された「にじいろ」は、テレビ放送事業が持つ強力な拡散力と相乗効果を生み出し、茶の間に深く定着した。
過剰なデジタルエフェクトに頼らず、生楽器の温もりを活かしたアンサンブルは、時代による風化を防ぐ強みとなっている。流行のサイクルが加速するポップス界において、10年以上経過しても古さを感じさせない強靭なソングライティング能力には脱帽するほかない。