対する二階堂ふみのアプローチは、鮮烈な「動」のエネルギーに満ちている。園子温監督の『ヒミズ』でヴェネツィア国際映画祭新人賞を受賞して以来、彼女が選んできたキャリアは常に破格で、実験的であり続けた。
人間のドロドロとした欲望を剥き出しにする狂気的な役から、ポップで愛らしいコメディ、さらには社会派ドキュメンタリーへの参加や海外作品への進出に至るまで、その振り幅には目を見張るものがある。役に身を投じる際の自我の消し去り方と、画面を破壊するほどの爆発力は、間違いなく同世代随一だ。
自らの表現を既存の枠に当てはめることを拒み、写真家や文筆家、社会的メッセージの発信者としても活動する彼女のスタイルは、次世代の「自由な表現者」としてのアイコンそのものである。