2014年、テレビ番組に出演した林葉直子の姿は、かつての華やかな面影から一変していました。極度にやせ細った体、浅黒く変色した肌、腹水による腹部の膨らみ——その痛々しい激変ぶりは、視聴者と将棋ファンに深刻な動揺を与えました。
彼女をそこまで追い詰めた病気の正体は、アルコール性肝硬変の重篤化でした。将棋界を去った後、家族が抱えた莫大な借金の肩代わりや自己破産、人間関係のトラブルによる極度のストレスから逃れるため、ワインやウイスキーを朝から水のように飲む過度な飲酒生活へと陥っていきました。
医師からは「このままでは命が持たない」「余命いくばくもない」と宣告され、食道静脈瘤の破裂や肝性脳症の危機に幾度も直面。一時は死を覚悟したものの、奇跡的に持ち直し、医療チームの手厚いサポートと本人の徹底した断酒の決意によって、最悪の危機を脱することに成功しました。