鼻うがいがもたらす恩恵は、単なる鼻腔内の清掃にとどまりません。注目すべきは、鼻うがいの自律神経へのメリットです。
上咽頭の粘膜直下には、自律神経のバランスを司る「迷走神経」が豊富に分布しています。この部位が慢性的に炎症を起こしていると、交感神経が過剰に刺激され、身体が常に緊張・興奮状態に置かれます。鼻うがいによって上咽頭のうっ血や炎症が鎮静化すると、副交感神経が優位に働きやすくなり、良質な睡眠やリラックス状態の獲得へとつながります。
また、鼻腔の通気性が回復して口呼吸から正常な「鼻呼吸」へ移行することで、脳の冷却効率が向上します。睡眠時無呼吸やいびきが軽減され、深いノンレム睡眠が得られるようになる結果、「朝の目覚めが劇的によくなった」「日中の集中力が途切れなくなった」という高次機能への好影響を体感する人が多いのです。