ネット上で囁かれる「川崎駅時計台の撤去疑惑」について、結論から事実を整理すると、すべての時計が消滅したわけではありません。しかし、かつてランドマークとして君臨していた象徴的なからくり時計が姿を消し、地上の駅前広場にあったモニュメント型時計の存在感が薄れたことで、人々の記憶と現在の景観に大きなズレが生じています。
川崎駅を利用する人々が頭に思い浮かべる「時計台」は、世代や利用路線によって次の3つの場所に分裂しています。
- 地下街アゼリアのサンライト広場にあった「からくり時計」(1986年〜2015年稼働・撤去済)
- 東口地上バスターミナル上部・広場周辺に設置された街頭時計塔(現存するが視認性の変化大)
- JR改札口を出た目の前にある「中央通路の大型吊り下げ時計」(現在最も利用される実質的な時計台)
特に混乱の引き金となっているのが、1980年代から2010年代半ばまで川崎の代名詞だった地下街アゼリアのからくり時計です。毎正時になると鐘の音とともにユニークな人形が登場したあの名所が消滅した事実を知らず、数年ぶりに川崎を訪れた人が「時計台が跡形もなく消えている」と驚愕し、その体験談がネット上で拡散されたことが「撤去説」の直接的な要因となっています。