日本社会において人生の節目を彩る重要なライフイベントとされる成人式。しかし、その裏で肥大化を続ける経済的負担が深刻視されている。大手振袖販売・レンタルを牽引する京都きもの友禅などの老舗企業が高品質な伝統技術を守り続ける一方で、衣装代、前撮り撮影、ヘアメイク、当日の着付けなどを合計した出費は容易に数十万円規模へ膨らむ。
2018年に発生し、社会に強いトラウマを残したはれのひ事件以降、着物レンタル業界やフォトスタジオ業界は契約の透明性や前払いシステムの健全化に舵を切った。だが、昨今の原材料費高騰や人件費上昇に伴い、一式フルサービスの相場は依然として高止まりしたままだ。