彼のブレイクへの階段を決定づけた代表作といえば、2001年公開の映画『ウォーターボーイズ』と、2006年に放送された大ヒットドラマ『のだめカンタービレ』の2本だ。この2作において彼が見せた振れ幅の広さは、当時のエンタメ界に大きな衝撃を与えた。
『ウォーターボーイズ』では、男子高校生がシンクロナイズドスイミングに挑むという異色の熱血青春ストーリーの中で、アフロヘアーが特徴的な佐藤勝正役を熱演。当時、撮影前に行われた長期間のシンクロ合宿は想像を絶するスパルタ指導だったという。日焼けした肌と引き締まった肉体、そしてコミカルなリアクションで観客の心を掴み、作品は大ヒットを記録。この現場で培われた現場対応力と度胸が、後の飛躍の大きな糧となった。
そして数年後、彼の評価を決定的なものにしたのが『のだめカンタービレ』だ。完璧主義でドSな天才音楽家・千秋真一役を演じ、日本中を「千秋先輩」旋風に巻き込んだ。指揮者としての佇まいやピアノ・ヴァイオリンの演奏シーンを完璧にこなすため、撮影の数ヶ月前から壮絶な特訓を重ねた秘話は有名だ。優雅な立ち振る舞いの裏にあった並々ならぬ努力こそが、時代を超えて愛されるハマリ役を生み出した要因である。