職人技が光る伝統的なクラシックカクテルを守り続ける姿勢は、まさに一流のオーセンティックバーそのものと言える。一方で、最新の減圧蒸留器や超音波抽出機を駆使したアプローチを取り入れる柔軟さも併せ持つ。この古典と先進性のハイブリッドこそが、この店の真骨頂だ。
カウンター越しに静かな情熱を燃やすオーナーバーテンダーの立ち振る舞いは流麗で、一切の無駄がない。彼と共にメニューを考案するチーフミクソロジストは、ローカルな日本の食材と世界のスパイスを科学的に解体し、驚きに満ちた一杯へと再構築する。単なるミクソロジーバーの枠に収まらない、職人たちの緻密な計算と感性が結実したグラスはアートの領域に達している。