なぜプロテクト枠は「28人」という中途半端にも思える数字に設定されているのでしょうか。その背景には、一軍のベンチ入り人数とチーム編成のバランスが関係しています。
プロ野球の支配下登録上限は70人です。そのうち、一軍の出場選手登録(ベンチ入り枠)は25〜26人前後。つまり「28人」という枠は、「一軍の戦力+将来有望なバックアップ要員数名」をカバーできるギリギリのラインとして設計されました。割合にすると支配下登録全体の約40%に相当します。
この28人という枠設定が、球団フロントに極めてシビアな決断を迫ります。レギュラー陣と主力投手陣を保護するだけで20枠前後は瞬く間に埋まり、残りの枠を巡って「数年後に主力を担う若手有望株」を守るか、「チームを支えてきた高年俸のベテラン功労者」を守るかという二者択一を強いられるためです。球団の選定基準の真相には、他球団の補強ポイントや選手心理を読んだ高度な駆け引きが存在しています。