1990年代から2000年代にかけて社会現象となった『フレンズ』のレイチェル・グリーン役は、彼女に世界的な名声をもたらしたと同時に、巨大な「レッテル」としても重くのしかかった。世界中の誰もが彼女に「永遠のレイチェル」であることを求め続けたからだ。
しかし、彼女はそのイメージから逃避するのではなく、コメディで培った抜群の間と親しみやすさをベースに、重厚なドラマまで巧みに演じ分ける幅を獲得していった。過去の功績を誇りに思いつつも、過去に安住しない柔軟さ。それこそが、彼女が数々のブームを生き抜いてこられた最大の強みと言える。