本作の最大の魅力である80年代ポップカルチャーへのオマージュも、最終章で完璧な集大成を迎える。シンセサイザーが奏でる洗練されたサウンドトラック、当時のアーケードゲーム、映画『ターミネーター』や『ダンジョンズ&ドラゴンズ』への愛に満ちたリスペクトが、画面の隅々にまで散りばめられている。
音楽が物語の鍵を握る演出は、前作におけるケイト・ブッシュの楽曲起用で見事な効果を発揮した。最終章でも当時の名曲が決定的な場面で流れ、視聴者の感情を強く揺さぶる。単なる懐古趣味にとどまらず、80年代カルチャーそのものを物語のエネルギーへと昇華させる手腕はまさに圧巻だ。