録音技術の発達とともに、数多くの世界的名手がこの傑作に挑んできました。これから作品に触れる方や、さらなる深みを味わいたい方に向けて、時代を超えて語り継がれるおすすめCDと名盤を厳選して紹介します。
1. マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)、ミッシャ・マイスキー(チェロ)
本作の金字塔として不動の人気を誇るのが、アルゲリッチを中心とするドリームトリオによる演奏です。アルゲリッチの情熱的かつ鋭敏なピアノの閃きに、クレーメルの知的な先鋭性とマイスキーの濃厚なカンタービレが真っ向からぶつかり合います。第2楽章の凄まじい推進力と、フィナーレの爆発的なエネルギーは圧巻の一言です。
2. トリオ・ヴァンデラー(Trio Wanderer)
ハルモニア・ムンディレーベルに録音されたフランス屈指の名トリオによる名盤です。過度な感情移入を排し、スコアの隅々まで磨き抜かれた完璧なアンサンブルと透明感あふれる響きを実現しています。ラヴェルが意図した純粋なフランス近代絵画のような色彩美を堪能したいリスナーに最適の1枚です。
3. ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)、ゴーティエ・カピュソン(チェロ)、フランク・ブラレイ(ピアノ)
現代フランス音楽界を牽引する名手たちが集結した名演です。兄弟ならではの完璧に溶け合う弦のブレンド感と、ブラレイの洗練されたピアノタッチが見事に調和し、繊細な陰影からドラマティックな高揚まで鮮やかに描き出しています。