大都市圏の運転免許試験場では、手続きの予約を取ること自体が極めて困難な状況に陥っている。東京の鮫洲や府中、神奈川の二俣川、大阪の門真などでは、専用予約サイトが数分で埋まり、数か月先まで空きがない事態が日常茶飯事だ。
窓口業務を圧迫している要因の一つは、母国での運転実態の真偽を確かめるヒアリングの長期化にある。1人あたりの面談に30分から1時間以上を要することも珍しくない。「通訳の手配がつかない」「書類の追加提出を命じられて再予約になり、さらに3か月待たされる」といった悲鳴は後を絶たない。移動の自由を奪われることは、外国人材の雇用継続にも直結する深刻な社会問題になりつつある。