日本相撲協会の最高責任者である理事長は現在、元横綱・北勝海の八角信芳氏が務めています。長期政権を築く八角体制は、相撲界の安定化と不祥事再発防止に向けた内部統制の強化を一貫して掲げてきました。外部有識者を交えたガバナンス体制の刷新を進め、コンプライアンス委員会の権限強化や処分基準の明確化を図ってきた経緯があります。
協会の意思決定機関である理事会は、親方衆から選出される親方理事(定員10名以内)と、学識経験者や法曹関係者などからなる外部理事で構成されています。協会の役員体制一覧と実質的な職務分掌を確認すると、主要な部署には経験豊富な元名力士たちが配置され、事業部、審判部、巡業部、指導普及部などの実務部局を掌握しています。
相撲界の組織図と階級ピラミッドは極めて厳格です。ピラミッドの頂点に理事長が君臨し、事業部長や審判部長を担う「理事」、それを補佐する「副理事」、長年協会に貢献したベテランが就く「役員待遇委員」、現場の実務を担う「委員」「主任」、そして若手の「年寄(平年寄)」へと細かくランク付けされています。この階級構造は本場所の運営業務の割り振りのみならず、発言権や手当の額に直結しており、一般企業以上に厳格な序列社会が維持されています。