体型の変化は、そのままドラムサウンドの進化へと直結している。伝説的な「黒服限定GIG」で見せていた重厚で地を這うようなボトムエンドはそのままに、「LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR ERA TO ERA」の過密なステージでは、驚くべき手数の多さとアタックのキレが加わった。余分な負荷が落ちたことで腕や足の初速が劇的に上がり、シンバルのミュートや細やかなゴーストノートの解像度が格段に向上している。
J-ROCK界屈指のドラムレジェンドとして知られる彼だが、体脂肪の減少はスタミナの持続力にも直結した。2時間を超えるフルセットの終盤でもスネアの音圧が一切落ちず、ツーバスの連打は以前にも増して正確無比なリズムを刻み続ける。肉体の軽量化と体幹の強化がもたらしたこの進化は、名実ともにバンド全体のアンサンブルを新たな次元へと引き上げた。