メダカの性別を判定するうえで、最も信頼性が高い観察ポイントは「ヒレの形状」です。メダカは第二次性徴を迎えると、交尾行動(抱接)に適した形態へとヒレが変化します。横方向から観察できる透明な観察ケース(アクリル製セレクターや小型プラスチックケース)を用いれば、肉眼でも明白な差を捉えられます。 まず注目すべきは、背中側にある小さなヒレ、すなわちメダカ背ビレの切れ込みです。オスの背ビレには、後方の筋(軟条)と筋の間に深い切れ込みが入っています。これは交尾の際、メスの体を上からしっかりとホールドするための構造です。対照的に、メスの背ビレには切れ込みが存在せず、角が取れたなだらかな扇形を保っています。 次に確認するのが、お腹の後方から尾ビレ手前にかけて広がる尻ビレの形状比較です。オスの尻ビレは大ぶりで、前部から後部にかけてほぼ同じ幅を持つ「平行四辺形」に近い形をしています。さらに発情期のオスでは、ヒレの先端がギザギザとした櫛状に発達します。一方、メスの尻ビレは前方が広く、後方に向かうにつれて急激に狭まる「台形」ないし「三角形」をしており、全体的にすっきりとした印象を与えます。 加えて、体型とお腹の膨らみの違いも重要な補助指標です。オスは頭部から尾びれにかけて直線的でスリムな流線型を描きますが、メスは内臓および卵巣が発達するため、腹部後方がふっくらと丸みを帯びて膨らみます。特に繁殖期の抱卵とペアリングが近づく春から初夏にかけては、メスの総排泄腔付近に黄色がかった卵の房が透けて見えるため、判別の決定打となります。
この表にまとめた特徴を総合的に確認すれば、メダカ性別の見分け方詳細まとめとして十分な精度を担保できます。単一の部位だけでなく、背ビレと尻ビレの双方をクロスチェックすることが誤認を防ぐ鉄則です。