毎年2月25日は菅原道真公の祥月命日にあたり、本殿にて厳粛な「梅花祭(ばいかさい)」が斎行されます。約900年以上の歴史を有するこの祭儀では、神前に紅白の梅の小枝や菜種の花、米を蒸して盛った「大飯(おおまん)」が供えられ、道真公の御霊を慰めます。
梅花祭当日の最大の呼び物といえば、境内の一角で開催される「野点大茶湯(のだておおちゃのゆ)」です。豊臣秀吉公が天正15年(1587年)に催した北野大茶湯の故事にちなみ、京都最古の花街である「上七軒」の芸妓・舞妓が総出で茶を点て、参拝者をもてなします。艶やかな着物姿の芸舞妓による優美なお点前を間近で拝見できる貴重な機会として、全国から茶道愛好家や観光客が訪れます(野点拝観券は前売・当日ともに枚数限定)。
さらに25日は恒例の縁日「天神市」が重なるため、境内周辺には数百軒に及ぶ露店・屋台が所狭しと立ち並びます。骨董品、古着、植木、京都の郷土料理やご当地グルメを買い求める人々で参道は熱気に包まれます。ただし、この日は年間を通じてトップクラスの人出となるため、移動時間には十分な余裕を持つ必要があります。