インターネット上で「妊婦はハトムギを避けるべき」と語られる最大の原因は、ハトムギの種皮を除いた種仁から作られる漢方生薬「ヨクイニン」の存在にあります。イボ取りや肌荒れ改善薬として知られるヨクイニンは、薬理作用として子宮筋に働きかける可能性が議論されることがあり、一部の漢方専門書や高濃度エキス製剤において「妊娠中の大量摂取は慎重に」と記載されるケースがあります。
これがネット上で伝言ゲームのように誇張され、「ハトムギ茶を飲むと流産する」「子宮収縮を引き起こす」という極端な迷信へすり替わって広まってしまいました。しかし、爽健美茶をはじめとする一般的な市販のお茶に使われているのは、食品として焙煎されたハトムギです。医薬品レベルの高濃度抽出物とは含有量も成分濃度も桁違いに低く、通常の飲用で子宮収縮や早流産を誘発するような医学的根拠は一切報告されていません。