奈良は今、マイクロロースタリー(小規模自家焙煎所)の激戦区としても熱い視線を浴びている。世界各地の農園からダイレクトコンタクトで買い付けたスペシャルティコーヒーを提供する店が増加中だ。
特徴的なのは、その環境への強いこだわりだ。コンポストの導入によるコーヒーかすの再利用はもちろん、地元農家との連携による循環型ビジネスモデルを構築する店舗も珍しくない。環境負荷を減らしつつ、豆本来のテロワール(風土の味わい)を極限まで引き出す。浅煎りのフレッシュでフルーティーな一杯を手にバリスタと会話を交わす時間は、旅の最も贅沢な一幕となる。