深夜1時。すすきのの歓楽街から徒歩10分ほどの場所にある店舗前には、すでに30人を超える行列が形成されていた。歩道に沿って行儀よく並ぶ人々の表情に、寒さによる陰りはない。これから味わう一杯への期待感で、誰もがどこか高揚しているようにも見える。
店内から漂ってくるのは、香ばしく炒められた野菜の香りと、濃厚な味噌の仕込み香だ。扉が開くたびに漏れ出る温かい空気と旨味の気配が、凍えた身体を直撃する。平均待ち時間は60分から90分。週末や観光シーズンともなれば2時間超えも珍しくない。それでも「札幌に来たらここだけは外せない」と口を揃えるリピーターが後を絶たないのだ。