新しい波が押し寄せる一方で、延岡市民の胃袋を長年支えてきた「ソウルフード」も健在だ。地元の高校生や会社員が通い詰める老舗パン店では、自家製カスタードが溢れんばかりに入ったクリームパンや、ずっしりと重いあんパンが今も毎日数百個単位で売れていく。
面白いのは、これらの伝統的レシピが時代に合わせてしなやかにアップデートされている点だ。例えば、創業50年を迎えるある名店では、昔ながらのふんわりとしたコッペパンの生地に、宮崎ブランドポークの自家製ローストポークや高千穂バターを惜しげもなくサンド。懐かしさと洗練された味わいが同居するこの味は、親子三世代にわたるファンを魅了し続けている。