今回のタイアップが成功を収めた最大の理由は、双方のブランドに対する相互の「リスペクト」にある。ウィザーズ社の開発チームには熱狂的なボカロファンが在籍しており、カードの選定やデザインの方向性に至るまで妥協のないこだわりが詰め込まれていた。単なる商業的なロゴ貸しではなく、MTGというゲームの重厚なファンタジー世界に、ミクという電子の歌姫が違和感なく溶け込む絶妙なバランスが追求されたのだ。
また、PV(プロモーションビデオ)用に書き下ろされたオリジナルテーマ曲の存在も見逃せない。カードの発売に合わせて公開されたミュージックビデオはYouTubeで数百万回再生を突破し、カードゲームを知らなかったボカロファンを新規プレイヤーとしてMTGの世界へ引きずり込む架け橋となった。