便所虫を見かけても「毒はないから」「小さいから」と放置するのは極めて危険だ。特にチョウバエの成虫や幼虫は、下水道や汚水管のスカムを介して発生するため、体表や脚に大腸菌群、黄色ブドウ球菌、緑膿菌などの病原菌を大量に付着させている。
これらの害虫がトイレットペーパーホルダーやタオル、歯ブラシなどに接触することで、間接的な消化器系感染症を引き起こすリスクがある。また、虫の死骸や脱皮殻が乾燥して粉じんとなり、空中に漂うことで、原因不明の喘息や皮膚炎、アレルギー性鼻炎を発症・悪化させるケースも医療現場から報告されている。視覚的な不快感だけでなく、家族の健康を直接脅かす衛生上の敵として認識し直さなければならない。