この大会の歴史を振り返ると、胸が躍るような名前に突き当たる。かつて小学生時代にこの「バーモントカップ」で激闘を繰り広げた少年たちの多くが、のちにフル代表のユニフォームを纏い、ワールドカップの舞台に立ってきた。
久保建英をはじめ、世界トップレベルの狭い局面でボールを失わない驚異的なキープ力を誇る選手たち。彼らのプレイの原点には、フットサル特有の狭いピッチで培われた足元の感覚と、相手の動きの裏をかく独特の間合いが存在する。
「あの時、体育館のキュッと響くシューズの音のなかで磨いた足裏の技術が、今のプレイの基盤になっている」。第一線で活躍するプロ選手たちのこうした言葉は、決してお仕着せの美談ではない。限られたスペースで生き残るための生存本能が、まさにこのアリーナで磨かれたのだ。