朝起きてニュースアプリを開く。昨日までの前提が、影も形もなく消え去っている。そんな出来事が今、毎週のように起きている。シリコンバレーで開発された完全自律型のAIエージェントが、人間のプログラマーの手を借りずに数分でアプリを組み上げたという報道が駆け巡ったのも記憶に新しい。かつてなら「未来の出来事」として笑い飛ばされていたシナリオが、朝の朝食テーブルで現実に変わる時代だ。
変化のスピードは、もはや「適応」や「学習」といった言葉を追いつかせない。都市部の若者たちが感じているのは、焦燥感というよりも清々しいほどの呆れと興奮だ。「追いつこうとするのを諦めた瞬間、逆に面白くなってきた」という原宿の20代クリエイターの言葉は、今の空気を的確に物語っている。