なぜこれほどまでに人々はこの巨岩に魅了されるのか。地質学的な観点から見れば、約1500万年前の火山活動によって噴出したマグマが冷却固結する際に形成された「柱状節理」の美しさがその筆頭に挙げられる。六角形や五角形の石柱が整然と並び、それが玄界灘の激しい波蝕によって削り取られて巨大な洞口となった。
1966年に国の天然記念物に指定されて以来、その学術的価値は高く評価されてきた。専門家は「日本全国に柱状節理は存在するが、玄武岩の海蝕洞としてこれほどのスケールと保存状態を誇る場所は他にない。観光資源としての活用と、地質遺産としての永続的な保護を両立させることが不可欠だ」と指摘する。