東京や大阪、名古屋といった大都市圏のビルの谷間に、新たなスタイルの緑地が次々と誕生している。従来の大規模公園とは一線を画す「マイクロ・ボタニカルハブ」だ。ビルとビルの合間、あるいは商業施設の屋上に設けられたわずか数坪の空間が、最新の自動灌水システムと地域固有の生態系モデルによって極上のミニ庭園へと生まれ変わっている。
「仕事の合間にほんの10分立ち寄るだけで、劇的に気分がリフレッシュされる」――都内のIT企業に勤める30代の会社員はそう語る。コンクリートジャングルに点在するこれらの緑地ネットワークは、単なる景観の向上にとどまらず、都市のヒートアイランド現象を和らげる実効的なフィルターとしても機能し始めた。