かつて北新地の夜を支配していたのは、大手ゼネコンや証券会社のアッパーミドルが切る会社経費だった。しかし、その構図は急速に過去のものとなりつつある。現在の主役は、アジアや欧米から飛来する超富裕層ファミリーと、暗号資産やAIスタートアップで財を成した若き起業家たちだ。
「以前なら考えられなかったような外国人客が、1夜で数十万円のワインを開けていく」。ある老舗クラブのオーナーはそう明かす。多言語対応が当たり前となった高級店では、単なる豪華さではなく、日本伝統の「粋」や歴史的背景の解説が求められるようになった。接待の場は、単なるビジネスの商談から、国際的な文化交流の場へと変貌を遂げている。