かつての旧横浜駅として誕生したこの場所には、鉄道ファンならずとも目を奪われる歴史的展示が随所にある。駅舎内の商業施設「CIAL桜木町」にある旧横ギャラリーでは、110形蒸気機関車が威厳ある姿を留める。過去の記憶を尊重する姿勢が、利用者に安心感を与えているのは間違いない。
一方で、一歩改札を抜ければ視界に入るのは最新のデジタルインフラだ。AIを活用したリアルタイムの動線誘導や、多言語に対応した拡張現実(AR)案内システムが静かに稼働する。150年以上の歴史を背負いながら、最先端技術の実証実験を次々と飲み込んでいく柔軟さ。ここに港町横浜の真骨頂がある。