試合は9回を終えて同点。決着はタイブレーク方式が適用される延長戦へと持ち込まれた。グラウンドに流れるピンと張り詰めた空気。一球のミスの命取りになる極限状態の中、両チームのベンチはめまぐるしく動いた。
11回裏、二死満塁。打席に立った横浜の主将と、マウンドを守る沖縄尚学のエース。カウント2-3からの6球目、真ん中低めへ投じられた勝負のチェンジアップを、打者は渾身のフルスイングで弾き返した。前傾姿勢で飛び込んだ中堅手のグラブをわずかにかすめ、白球が芝生の上を転がる。その瞬間、三塁走者がホームを踏み、激闘に終止符が打たれた。