1歳児クラスにおける9月の製作は、単なるカレンダー通りの行事消化であってはなりません。この時期の子どもたちは、親指と人差し指を使って小さなものをつまむ「二指つまみ」が洗練され始め、自分の手の動きによって目の前の世界が変化する「原因と結果の結びつき」に強い知的好奇心を示します。
9月のテーマ選定において軸となるのは、以下の3大要素です。
- 日本の伝統行事と季節の風情:十五夜の「お月見」、秋の味覚である「ぶどう」「きのこ」、秋の自然を象徴する「とんぼ」「コスモス」
- 身近な人への親しみと感謝:多世代交流や祖父母へ向けた「敬老の日の手形・足形プレゼント」
- 素材の感触を楽しむ感覚探索:絵の具の冷たさやぬめり、シールの粘着力、段ボールや緩衝材(プチプチ)の凹凸感
特に9月は、厳しい夏の暑さから解放され、子どもたちの五感が外の世界へと開かれる転換期です。視覚・触覚を同時に刺激する技法を組み込むことで、子どもたちは無理なく製作の世界へ没頭していきます。