手作りマグネットの醍醐味は、造形の楽しさだけにとどまらない。見えない力である「磁力」の存在を体感する物理実験としての側面も持っている。引き合う力と退け合う力、金属にはくっつくけれど木やプラスチックには反応しない現象。子どもたちは作品を作り、動かしてみるプロセスの中で、自然と科学的な疑問や好奇心を抱くようになる。
たとえば、紙皿の上に描いたコースの上を、裏側から自作の磁石付きコマで動かす「磁石レース」や、釣竿の先に磁石をつけてクリップを挟んだ魚を釣り上げる「磁石釣りゲーム」などは、遊べる工作の代表格だ。遊戯の中で「なぜ?」「どうして?」が生まれ、自ら仮説を立てて試行錯誤する。この一連の体験こそが、アクティブ・ラーニングの原点であり、子どもの思考力(ロジカルシンキング)の素地を育むことになる。